内観で過去にアプローチ & 修復

 
過去でもなく、未来でもなく、「今 」が最も大切。
と、世間ではよく言われています。たしかにその通りだと思います。
 
ですが、「今 」が、ここに在るという背景には、必ず、それに相応しい「過去」が存在していたということになります。
 
という事は「今が幸せ」か「否か」については、過去が「どのような内容であったのか」を吟味する事が、とても重要ということになりますが・・・
 
しかし、あくまでも過去は過去であり、今となってはどうにもならない過去。今更、過去の反省をしてもどうすることも出来ないならば、過去に気持ちを向けて嫌な気持ちになるよりは、過去を切り捨て、過去に捕らわれず、過去を振り向かないで、「今」を一生懸命に生きる方が賢明という事になります。
 
ですが、もし仮に、自分自身の「過去」に手が入り、そして、嫌だと感じている「過去の一部」を修復する事ができるのであれば・・・
 
本内観に参加されたある方との会話です。

今回、内観の参加申込の際に、あなたは幼い頃、お父さんから相当の暴力を受けたことがあり、とても辛い経験をされたとおっしゃっていましたが、今はどのようなお気持ちですか。

 

はい、すでに過去の事となってしまったので、気にしないようにしています。最近では、そんな事が過去にあったんだな〜 と、時々、思い出す事はありますが、でも、日常生活で特に問題と感じることもなく、不通に暮らせています。

 

しかし、実際に記述式内観の作業を始めると・・・

日頃は忘れていた心の奥底(潜在意識)に隠れていた父親に対しての怒りや憎しみ、悲しみ、恐怖など、「マイナスの思いやネガティブ感情」が徐々に思い出されました。
 
そして、それらの事を紙に書く作業をしていると、次から次からその当時に味わっていたネガティブなものが出てきました。心の底から、ネガティブ感情が勢いよく吹き出してくるという感じになりました。
 
内観を始める前は、すでに過去の事なので、もう気にしていない。
・・・という感じで、長年過ごしていましたが、彼の過去はその当時のまままったく修復されてはいませんでした。
 

過去は過去、過去に意識を向けても何一つ得する事はないから・・
過去を思い出したら、再び混乱してしまいそうだから・・・
1日も早く過去を忘れたいから・・・

 
いろいろ、理由はあるかとは思いますが、一般的には、過去には意識を向けたがらない傾向があります。ご尤もな事だと思います。
 
でも、彼の場合には、あえて記述式内観の研修によって、過去に意識を向け頂きました。そして、その当時、父親に感じていたマイナスの思いやネガティブ感情を、あるルールに従って、紙に書いて頂きました。
 
その作業をまるまる1日掛けて行って頂いた結果、彼の心の中で燻っていた父親から受けた「暴力に関するネガティブな記憶」は消えてゆきました。
 
信じがたい事ではありますが、1日の内観を終えた彼の心の中には、父親に対しての一切の「わだかまり」がありません。
 
記憶喪失になったわけではありませんので、幼い頃、父親から暴力を受けた事がある。という事実はしっかり覚えてはいますが、でも、それに伴うネガティブな感情や思いが無いのです。
つまり、過去の清算が叶った。ということです。
 

余談ですが
舞台裏の話となりますが、紙に書き出されたマイナスの内容につきましては、それに伴うマイナスのエネルギーが発生します。
 
仮に、憎しみの思いを紙に書けば、憎しみのエネルギーが発生することになりますが、その際、発生した「憎しみの想念エネルギー」につきましては、内観面接担当者側が責任を持って処理しています。どうぞ、ご安心下さい。

 


過去の自分に光が差す瞬間

心の中にある父親に対しての心のゴミ(マイナスの思い & ネガティブ感情)が消え去ると、あとは自然に、父親に対して感謝の気持ちが沸き起こってくるのです。
 

本音では「ありがたいな~~」なんて、まったく感じていないのに
無理してでも、意図的に、感謝しなければ、感謝しなければ・・・ 
と、辛い事を、一切、やらなくても、
自然に、父親に対して、感謝の気持ちが溢れてくるのです。
その点では、とても楽です。あるがままでいいのです。
これが、記述式内観の1番の特長です。

 


ある乳ガンの患者さんが

癒しクリエーションでは気功治療も行っている関係上、乳がんに関するご相談で、わざわざ東京から群馬へお越し下さいました。
 
お話を伺うと、彼女は過去に一度離婚されていて、今のご主人様とは二度目の結婚ということでした。元旦那様にはたくさんの暴力を受け、挙げ句の果てには、浮気をされて裏切られた。との事で非常に憎んだそうです。
 
でも、離婚してから5年後には良きパートナーに恵まれ、今の旦那さんと再婚し、「今は、ただ、ただ、ハッピーですよ〜〜」という感じでした。
誰が見ても、今の彼女は幸せなんだろうな〜 
ラブラブ感が溢れていましたし・・・
 
でも私は、「幸せ一杯で〜す ! 」と言い張る彼女のことが、とても気になりました。
 
 なぜでしょうか?
 
確かに、彼女自身が語るように、今現在は良きパートナーに恵まれて、幸せ一杯であることには違いありません。
 
しかし、過去において、元旦那様が浮気をされた時、彼女は包丁で彼を刺し殺してやりたいと思った程、彼の事を毎日、毎日、憎んでいたそうです。
 
その時の憎しみのエネルギーは、どこへ行ったのでしょうか?
 
 自然消滅した?
 
今現在、とても幸せ一杯であるし、ある程度の時間が経過しているので、その当時のことなど、もう、どうでも良くなってしまっているという感じではありましたが・・・
 
しかし、彼女の潜在意識の領域には、現時点でも、しっかりとその当時の憎しみの思いが刻み込まれたままの状態で居る? ・・としたら、大変なことですよ。
 
もちろん、一切の過去のわだかまりがきれいに処理されて、一片の憎しみすら無くなっているということだって、あり得ますが・・・
 

 これについては、実際に記述式内観を受けていただくと一目瞭然にわかります。
始める前は、「もう、そのような、過去のマイナスの思いやネガティブな感情など、今の私には、一切、ありませんよ!」と、断言されていた多く方々が、
 
いざ書く作業を始めると、これでもか、これでもか、という位、その当時のネガティブな思いや感情が沸き起こり、紙に書き出されてゆく姿を多々見てきました。

 
残念な事ですが、今現在、自分自身の潜在意識(心の奥深く)が、どのようなものを抱えているのか、潜在意識の領域内で起きている事は、当の本人ですら、まったく分からない。という場合がほとんどです。
 
彼女とお会いした時に、彼女自身の中には、まだ、処理されきれずに残っている元旦那様に対しての強い憎しみの感情があるのでは? と第三者の私は直感しました。
 

余談ですが
私自身(小野賢一)は気功治療を行っています。職業柄、常に気(波動)の世界を意識してしまうのですが、「波動」の視点からすると、恨み、憎しみは、とても粗い波動(猛毒)です。
 
この粗い波動を身につけた持ったまま、幸せに暮らしてゆくのは至難の業という感じです。
 
恨み、憎しみは、心も体も蝕む最も要注意の代物です。
是非是非、対処して頂きたい事の1つです。

 


顕在意識と潜在意識と時間的ズレ!

今は幸せ一杯だと感じている顕在意識
それに対して、
とても辛い思いをしたという過去の記憶が残っている潜在意識
両者は共に自分自身の一部ではありますが、まったく異なる次元のものです。
 

今はとても幸せですし、辛かったことは過去のことなのだから・・・と、今だけを感じていたい顕在意識に対して、今でもあの当時のことは許せない。と、こだわり続けている潜在意識。

 
仮に、40年間の人生を生きたとしたら、40年間という長い時間(歳月)のビデオテープに過去の一切の自分自身の姿(行動、心の動き)が録画されています。潜在意識とはビデオテープのようなもので、しっかりと過去を記録し続けているのです。
 
最初から彼女は内観に興味があって群馬へ来たわけでもなく、癌に関する情報を得たいから・・というのが1番の目的のようでしたし、彼女の雰囲気から、過去には触れて欲しくないな〜 いうものを察しましたので、記述式内観の話は殆どしませんでした。
 
しかし、私の本音としては、もしも彼女の心の中に、過去においての元旦那様に対しての「わだかまり」が、まだ残っているのであれば、それを自覚して頂いて・・
 
つまり、過去に意識を向けて頂いて、それを対処して頂けたら、もっともっと、彼女の人生は楽になれるのにな~ と思いながら、彼女の後ろ姿を玄関先から見送りました。たった1時間程度の一期一会の出会いでした。
 
記述式内観に書かれている内容自体が信じがたい事の連続なので、誰にも理解して頂けるような内容ではないという事は重々承知の上なのですが・・・
 
過去へアプローチ、そして、過去の修復は可能な事なのです。
ということを知って頂きたくて、このページを書いた次第でございます。