聴く事って、むずかしい?
相手の話しを、うまく聴くことって、実は、意外と難しいのかもしれません。
聴いているつもりでも聴けていない。聞き流したつもりでも、聞き流せていない。
ということって、よくありますよ。
参考になればと思い、お話しさせて頂きますが、あるご夫婦なのですが、最近、このお二人の間の歯車が噛み合わないということらしいです。別々に時間を作り、お一人ずつ、お話しを伺ってみましたら、お二人とも、どちらも間違ったことは、一切、何も言っていないな~ という感じがしました。
奥様曰く
主人は私の話をまったく聴いてはくれない。お互いに、話をする時間が取れないということではないのだけれど、でも、いつだって彼は彼自身の思いばかりを私に伝えてきて、私の気持ちなど、まったく理解していない。
ご主人曰く
いつだって、家内の話は、もう充分過ぎるほど聴いている。二人の会話といえば、ほとんど、家内が話す。そして、自分は聴く立場。という状況の中で、こんなにも家内自身が自己主張をしているにも関わらず、でも、それでも家内が満足をしていないということだとしたら、もうこれ以上、何を、どうすればいいのか、ほんとうに?
私からみて
「なんとなく~ ・・・なんだよな~」とは思うのでありますが、相手の話しを聴き、そして、相手を理解してあげることって、ほんとうに、ほんとうに、
「む ず か し い」ことなんだと思います。
ある時、また、別の方から相談を受けました。
時々、実家に帰って、母親と話をすると、その後で、ドッと疲れが出てくるということらしいです。
彼女は40才に手が届くかな? という年齢らしいのですが、まだ結婚していないらしく、久しぶりに母親と顔を合わせると、「早く結婚しなさい」「いつまでも、のんびりしていると、嫁には行けなくなるわよ」というようなことを、聴きたくもないのに何時間にもわたって聴かされるそうです。
彼女は「氣」に敏感な体質らしく、母親の話を聞いていると、母親の想いが、自分自身の身体の表面に、ベタ~ と張り付くような感じがするのだそうです。そのベタ~と自分の身体に張り付いた母親の想いが、実家を離れ、自分のマンションに帰ってからは、時間の経過と共に、徐々に身体の深部へと染み込んでくるのが分かるのだそうです。
母親の想い(想念)が自分の内側に入ってしまうと、彼女自身としては、何が、本当の自分自身の気持ちなのかが分からなくなり、その後、精神状態が混乱したままになってしまうことが、よくあるそうです。
相手の話しを聴きながら、必要でない内容は聞き流す。とは言っても、相手からの想いは、彼女の表現を借りると、「話を聴いていると、ベタ~と自分の身体に張り付いてくる」ということらしいので、では、それを、どう、対処したらよいのか。
相手の話しを聴いて、そして、相手を想いを流すって、
「 ほんとうに、ほんとうに、む ず か し い 」ことなんだと思います。