聴き上手は「世の宝」

 
今の世の中、自己主張ばかりで、人の話しをしっかりと聴いてあげるいう「ゆとり」は、ほとんどありません。「とにかく私の話を聴いてちょうだい」「私の気持ちをもっともっと理解してちょうだい」というようなことばかり。
 
先日、テレビを見ていたら、政治家7~8名が、お互いの政策を語り合っていました。
みなさん、とても、話し上手でした。すばらしい内容のご意見でした。
 
でも一点、私自身は、とても違和感を感じました。どの政治家さんも、相手の話をまったく聞こうとはせず、ただただ自分が言いたいことだけを主張していました。

そうなんだよね~ 考えてみれば、この人達だけが特別な人達ということでもなく・・・
世の中全体が、なんとな~く、みんな、自分の話を聴いて欲しいんだよね~~ 
でも、それで、いいんだよね~ 
だって、ほとんどの人が、満足がゆくほどに、自分の話を、充分に聴いてもらった経験なんて、過去には、ほとんど、ないのだろうから・・

 
こんな雰囲気が漂う今の世の中で、唯一、相手の話を、本気で、丸ごと聴いて、相手を受け入れて、そして相手を包んでくれる。というような人がいたら・・・
 
それは、もう、どんなにか、すばらしいことですよね〜 
感動ものですよね〜
 
だからこそ、今、最も、この世の中で必要とされている存在は、「聴き上手」としての「あなた」なのかもしれません。

聴き上手のあなたが、家族の中にいてくれるだけで、あなたの家族は、どんなにか、その恩恵を受けて、救われることになるでしょうか。

 

聴き上手のあなたが、学校の先生をしているとしたら、あなたが担当する生徒さん達は、どんなにか、その恩恵を受けて、救われることになるでしょうか。

 

聴き上手のあなたが、職場で人の上に立つ役職を担っているとしたら、あなた部下の人達は、どんなにか、その恩恵を受けて、救われることになるでしょうか。

 
とにかく、
「私の話を聴いてほしい」
「もっと、私の話を聴いてほしい」
「もっと、たくさん、私の話を聴いてほしい」
「もっと、もっと、たくさん、たくさん、私の話を聴いてほしい」
「・・・」という時代の中で、
「私は、喜んで、あなたの話を聴かせて頂きます」
というような高貴な人が居たら、それは、まさに、世の宝です。