NO.82 第二の味覚

 
今日は朝から出かける予定でいましたが、台風(11号)が近づいてくるということで、急遽、予定を変更し・・・ そのようなわけで、久しぶりのホームページ更新です。(ニガ笑)
 
健康に関する情報って、時代と共に変わることってありますよね。
 
今まで、「これがいいのだ!」と、言われていた事が、ある日を境に、真逆の内容になってしまう事もある?
 
牛乳はカルシウムがとっても豊富で健康にいいものだ! と言われているけれど、一方で、こちらのサイトには、牛乳の弊害を語っている人も居たりして・・・、はたして、真相はどうなんでしょうね?
LinkIconhttp://rawfood.jugem.jp/?eid=820
 
 
そう言えば、みのもんたさんが司会を務めた日テレ系の「午後は○○おもいッきりテレビ」等で「お年寄りは脱水症状になりやすいので、毎日2リットル水を飲みましょう」と呼びかけた事に対して、この番組を視聴していたある方が、それを実践したところ、長期間、過剰に水を摂取し続けたため、うっ血性心不全と診断されたそうです。さらに腎不全、難聴も患ってしまったということであります。そして、訴訟問題にまで発展してしまったとか?
 
そうですよね〜〜
何を信じて、何を実践してゆけば、健康になれるのか?
まじめに、真剣に考えれば考えるほど、健康に近づく! 
というよりは、逆に、心が不安定になってしまう事があるかも?
 
そういえば、私は二十歳の頃に、ある本に強烈なインパクトを受け
 
正しい食事が、正しい精神を造る
 
たしか、このような文言が書いてあった思いますが、では、正しい食事とは、いったい 何?
 
その著者の持論では、
心(内面)を変えようと思っても、食事が正しくないと、それは無理だ。
ということらしいですが、
ならば、その方が言うように、「正しい食事をするしかない」ということで・・・
 
今も、そうですが、その頃の私も、真面目だったんですかね〜 (ニガ笑)
 
正しい食事って、なんだろう? と、答えが出るまで、なんと、7年間も求め続けました。
いや、「求めた」というと、格好良すぎますかね〜〜
お恥ずかしい限り、そこから頭が離れなくなってしまったようで
 
それ以来、それらしき事を語っている人の本を片っ端から読みあさり、そして、その食事法を実践してみたり、あげくの果てには、それらしき事を語っている人達を訪ね歩いて、その理論と、ノウハウを学んでみたり・・・
 
でも、結局のところ、私の納得する答えには行き着かず、頭が混乱するばかりで・・・
 
その当時を振り返ると、どの先生の、どの食事法にも、食べてもいい物、食べてはわるい物。という線引きがあり、食べてはいけない。という物を食べてしまった後では、自分自身を責めてしまったり、食べてはいけない。と言われると、逆に、それが気になって気になって、そこから頭が離れなくなってしまったり、まさに地獄でしたよ。
 
真剣にやればやるほど、苦しみの度合いが増しましたね〜〜!
その当時の私、生き方、とっても下手だったのかもしれません。
 
そのような苦戦を7年間も続け、最後に行き着いた答え、それは、自分自身の味覚で、よ〜〜く味わって、美味しいな〜 と感じる物だけを食べる、飲む という事にしました。
 
よく観察してみると、人間以外の動物は、これが健康にいいですよ。という知識の上で、食べているということでもないですし、彼らに共通することは、自らの味覚だけを頼りに、自分自身の体に必要な物と、そうでない物とを識別しているようですから、私も、彼らのように、そうする事に決めたのです。
 
でも、もし仮に、自分自身の味覚自体が狂っていたら・・・
 
いや〜〜 それは、それはたいへんな事になってしまうかも?
 
私個人の見解で恐縮ですが、
ですので、医学的な根拠など、まったくございませんので、
鵜呑みに信じないで、適当に聞き流して頂く事を前提に読んで頂ければ幸いですが、
 
人の味覚には、2段階あるような気がしています。
 
第一の味覚、それは、ある食べ物を口の中に入れた瞬間に感じる味覚
テレビ出演のグルメレポーターが、何かを試食する時に、口の中に、ある食べ物を入れました。
次の瞬間、あ〜〜 まいう〜〜
これって、第一の味覚ですよね!
口の中に食べ物を入れて、数秒で感じられる「最初の味」ですよ!
「最初の味」だけに満足してしまうと、第二の味覚には至れません。
 
例えばですが、
夕食時に、朝に炊いた冷えたご飯を食べることがあります。
電子レンジで「チン」した方が美味しいそうですよね。
ホカホカご飯になりますし。
 
でも、私の場合、冷たいままの、ご飯を、そのまま食べてしまいます。
何故かと言うと、
電子レンジで「チン」したご飯は、確かに、口の中に入れた瞬間はホカホカで美味しい感じがするのですが・・・(第一の味覚)
 
でも、電子レンジで「チン」しないご飯を、口の中に入れて、モゴモゴと、よ〜〜く 味わっていると、電子レンジで「チン」したご飯よりも、圧倒的に美味しく感じてしまうのです。(第二の味覚)
 
もし、宜しければ、試しにやってみて頂くと、実感して頂けるのではないかと思いますが、よ〜〜く、噛んでというよりは、よ〜〜く、味わっていると、深〜〜い「味」が感じられるようになります。
 
ご飯だけではないですよ。
あなたが口にする、すべての食べ物が、それ独自の深い味を持っている事が分かります。
その為には、ある程度、口の中で、よく噛んで、よく味わって、食べる必要がありますが・・
 
よく噛んで、よく味わって、食べる事により、本来、自分自身に備わっている「味覚」が復活してくるのではないかと思われます。
 
なぜ、今の世の中、たくさんの人が、体の不調で苦しんでいるのか、
その原因の一つに、味覚が狂ってしまった事に、問題があるのかな〜 と思います。
 
野生の動物は、自らの味覚だけが、生きる上での唯一の頼みの綱です。
自分自身の体にとって必要なものと、そうでないものを、味覚によって識別しています。
 
一方、我々人間は、自分自身の体にとって必要なものと、そうでないものとの識別が完璧に出来ないので、なんでもかんでも胃袋の中に入れてしまうことあり、時には、体の中に不必要なものまでが入ってしまい、それが健康を損ねる原因の一つにもなっているのかな〜〜? 
 
昨日、納豆を食べました。あ〜〜 何とも言えず、美味しいかったです。
なので、今日も納豆を食べてみました。
でも、今日は、あまり、美味しいとは感じません。
 
何故でしょう?
 
答えは簡単!
昨日の自分の体にとっては、納豆が必要だったのです。
でも、今日の自分の体にとっては、納豆は必要ないのです。
ただ、それだけの話なのかな〜 と、味覚信奉者(?)には、そう思えてしまうのです。
 
健康を維持するために、または、健康な体に戻すためにも、栄養に関する知識を学ぶのもとても大切な事ではありますが、更に、もう一歩、レベルの高い健康を目指すには、自らの「味覚の精度」を上げる事なのかな〜
 
もしかして、今のあなた、第一の味覚で満足していませんか?
今、あなたが、口の中に入れた「それ」 
更に奥の奥の本来の「味」があるのかもしれませんよ〜
ぜひ、それを味わってみて頂ければ、私としても嬉しいで〜〜す!
 
このような事を心掛けてゆくと、徐々に、徐々に、今の自分自身の体に何が必要なのか、自らの感覚(味覚)で、感じられるようになれると思います。
 
余談ですが、この私、実は、ご飯を食べるのがとっても遅いのです。
高校時代は、学校中で食べるのが、一番、遅く、名物男のような扱い(?)を受け、他のクラスからも、昼休みに、見学に来られてこともあり
 
あいつ、まだ、食っているよ〜 なんて、感じで
 
余計なお節介だよ。と、当時は思っていましたが、今、思うと、見学料を頂けばよかったですね!
 
ここ20年位は、自分以外の誰かと一緒に食事をする時は、その人のペースに合わせて食べられるようになったので、食べるのが遅いようにはみえませんが、でも、一人で食べる時、もしくは、家族で食事としている時は、牛さんのように、モゴモゴと、いつまでも、口の中に入れたものを飲み込むことなく、口の中に食べ物を入れて続けて味わっているという感じなのです。
 
たとえばですが、私の場合、その気になると、100回噛んでも、200回噛んでも、口の中に入れた食べ物を、ゴクンと飲み込む事はありませんので、ドロドロになった状態で口の中に存在し続けています。
 
もし仮に、白いご飯を食べたら、口の中でおかゆ状態です。
 
え〜 そんなこと、できるんですか?
はい、何事も練習ですかね〜 
 
なんで、こんな事に興味を持つことになってしまったのかと言えば、高校1年生の時に、運動部の練習のやり過ぎで、膝が関節炎になってしまい、どこに行っても治らなかったのが、たまたま近所に住んでいた治療家の先生と出会い、よく噛んで食べるようにと言われ、今でもそれを実践しているだけなのですが、かれこれ、もう40年位になるのかな〜 
 
食事に関しては、先程、お伝えしましたように、いろいろと回り道をしてしまいましたが、結局のところ、高校時代に教えて頂いた原点に戻ってきたという感じです。
 
長くなりましたので、そろそろ終わりに致しますが、第二の味覚を味わって頂くコツとしては、
「何回噛むんだ!」という義務的な発想というよりは、口の中に入れたものを、とにかく、たのしく、味わってみましょう! もっと、深い味が隠されているのならば、それを感じてみないな〜〜 という好奇心から行っていることなので、修行をしているような重苦しい感じではありません。
 
味わうって、どんな感じかな〜〜?
例えばですが、板チョコを食べる時、ボリボリと、噛むようにして食べますか?
それとも、ある程度の大きさに割って、口の中に放り込んだら、後は、とろけて、消えて無くなるまで、出来るだけ噛まないようにして、ズーと口の中に入れていますか?
 
今から50年位前の事、親戚の叔母さんが東京に住んでいて、時々、沼田へ帰ってくるのですが、必ず、板チョコをお土産に持って来てくれました。その当時、東京から買ってきてくれた板チョコは沼田ではなかなか手に入らない超高級品の様で、子供心にも、希少品だと分かりました。
 
なので、出来るだけ、長〜〜〜い、時間、その板チョコを味わうためには、まず、絶対に噛まない。口に入れても出来るだけ、チョコを、右のほっぺ、左のほっぺ にと左右に移動させない。口の中で動かすと早く溶けて消えてなくなってしまうと勿体ないので、静に・・・ いろいろ工夫をしながら、いつまでも、いつまでも、その味を味わっていた記憶がございます。
 
私が、食事の際に、食べ物を味わっている感覚はこんな感じに近いのかな〜
と、何かの参考にして頂ければ・・・
 
味わえば、味わうほど、今まで感じた事がない深い味に出会えますよ。
今まで美味しく感じていたものが、そうでなくなったり、また、逆に、味わって食べたら、こんなにも美味しかったんだな〜 と再認識したり・・・第一の味覚と、第二の味覚、ぜひ、興味のある方は、お試し下さい。
 
これから暑くなって参りますが、お身体、くれぐれもご自愛下さい。
では、本日はこの辺で失礼致します。