NO.62 低体温
今年の春は何となく寒いですね。まだ、沼田市近辺ではまだ咲いているのです。(4/29日現在)そんな肌寒い気候続きなので、ビール好きな私ではありますが、なんとな~く、ビールよりも日本酒がメインになってしまっている今日この頃でございます。
お陰様というか、毎晩、日本酒を飲んでいるせいで、最近、日本酒に対する味の感覚が以前より、だいぶ磨かれたかな~ という感じです。つまり、日本酒の味に敏感になったのかな? という気がします。でも、だからと言って、それが、気の学校と、どう結びつくのかと問われれば、まったく、もって、「トホホ~」でございます。
おいしく酒が飲めて、おいしく物が食べられれて、心地よく寝られて、そして、ウンチがしっかり出てお腹がいつもスッキリ、そして、オシッコも! すなわち、快酒、快食、快眠、快便 、昔から語り継がれてきた基本原則「四快」ですよね。
え~~
いや、いや、そうじゃ~ ないですよね。世間一般的には、快食、快眠、快便の「三快」ですよね。「四快」とは、ナント、欲張りな話で。私個人に限った健康条件でした。
個人的な意見ですが、実は、世間バージョンにも「四快」はあるのです?
なんだと、思いますか?
そうですよね~~ タイトルに低体温と書いてしまったので、すでに、答えが出てしまったような?
実は、先程、ちょっとビールを飲みまして、今、多少(?)ですが、アルコールが全身を駆け巡っております。あまりに、のどが渇いたので、ビールで身体を癒した(?)というわけございます。さて、酔った勢いを借りて、本題に入るとしますが、身体が健康を維持する4番目の基本条件としては、身体が温かいということ、すなわち「快温」かな?
もちろんですが、これから申し上げることは、私個人の経験から感じた内容なので、医学的根拠なんて、一切、ありません。半分以上は、また、いつもの妄想なので、適当にお聞き流して頂ければ幸いです。
身体が適度に温かいという事。
これって、すごく、大切なことなんですよね~~
人により個人差がありますので一概にも申し上げられないことではありますが、身体を心地よく維持できる条件としては、平均体温(平熱)が36℃以上ではあって欲しいものです。
この場では、仮に「36℃」と区切りのいい数字を示しただけですので、「36℃」がベストということではありません。それと、冬になると手足が冷たいという冷え性の人でも、平熱はある程度を維持していて、特に問題ない(低体温ではない)という方もいらっしゃいます。低体温と、体の一部(手足など)が冷えるというのとでは別件となります。この場で問うているのは平熱が低い人のことであります。
私個人の勝手な判断で恐縮ですが、平熱が36℃から37℃までの間でしたら一応、OKかな~~ しかし、できれば、36℃ジャストよりも36.3℃、更に36.3℃よりも36.7℃の方がより理想的かな。というように、少しでも平熱が高い方が、いざというときには好都合のようです。
でも、微熱があって体温が高くなっているのとは違いますから、体温が上昇しても、心地よさがあり、まったく辛さはないのです。仮に病気になってしまったとして、自らの自然治癒力により病気改善を望むのであれば、体温が高い方が理想的です。
もちろん、先程も申し上げましたように、このような考え方は、あくまでも私個人の解釈ですから、医学的な根拠など、一切ありませんよ。ただ、長年、気功治療の現場にいて感じた主観的な気づきですが、体温が低いと自然治癒力が働きにくいのかな~? という感じが致しました。
ならば、「体温は高い方がいいんだな~」とは思って頂けても、しかし、ここで問題となるのは、平均体温が低い人たちのほとんどは、自からの体温が低いことを改善できるとは思っていないようです。「私は、もともと体温が低いみたいなの? 体質だから仕方がないわ!」と思っているようです。
ですから、もし仮に、「あなたの体温はもう少し上がると思いますよ」というようなことを申し上げても、「そんなことを言われても困りますよ。だいいち、私は35.6℃が、ちょうど自分には合っているのに、体温が1℃ 上がって36.6℃ になってしまったら、それは、もう、大変なことです。カゼを引いた時には37℃ 近くまで熱が出てしまったんですが、それはもう身体がしんどく・・・・で大変でしたよ」
でも、平均体温が上がるということは、病気等で熱が出て、一時的に体温が高くなってしまったのとは異なりますから、たとえ体温が上昇したとしても、身体がだるいとか、辛いというようなことは、まったくありません。むしろ、辛いというより、身体が心地よいというか、爽快感が増すだけなのです。
仮に、自分自身の体温が依然と比べて上昇したという場合、それが良い影響によるものか、それとも病気などの悪い影響によるものか、ご判断は、ご自身で可能です。身体の心地よさ、または不快さ、を感じていただければすぐに分かることなのです。
以前、私の外気功(遠隔気功)を受けた方の中で、平均体温が35℃以下という女性がいらっしゃっいました。つまり、34℃台ということですよね。体温が低すぎて、市販の体温計では測れないそうで、「私は自分の体温を知らないのです」と、おっしゃっていました。
いや~~ ビックリしました。そんなに低くても平気で生活ができるものなんですね。ただ、その女性は、病気ではないのだけれど、いつも身体がだるくて、気力がなくて・・・ と、いろいろ調子が悪かった(不定愁訴)みたいですね。
その女性のことは今でも良く覚えていますが、それでも気功を始めてから6ヶ月後位には、平均体温が36.3℃にまでになりました。もちろん、病気で体温が上がったわけではないので、本人は、身体の調子が前よりも比べものにならないくらい、心地良いということでした。
気の流れが改善されると、血液循環が良くなるので、結果としては体温は上昇し始めます。そして、その人自身のベストな状態(36℃から37℃まで)にまで上がると、その後は、その状態を維持します。(余程のストレスでもない限り、一度改善された状態は元には戻りません)
「体温が低すぎる」というのも、ある意味、身体からのイエローカードみたいなものかもしれません。でも、病気という病気ではないので、改善したいか、そのままでもいいのかは、ご本人さまの判断にゆだねられるということなのかもしれません。でも、生理痛だとか、肩こりだとか、疲れやすい。・・・ などと、ご相談を頂くと、私は「もしかしたら、この人は低体温なのかな~?」と思って、平均体温を伺うようにしていますが、「病気でもないのに、身体の調子がイマイチ」というような不定愁訴を訴えている方の多くは、平均体温と関係しているような気がしますから、できれば、改善された方が宜しいかと思います。
実際に、低体温の人は、男性よりも、女性に多いですね。最近の傾向として、子供さんに多く見られるようになりました。
本来、「子供は風の子」と言われるように、体温が大人より高いのが当たり前だったのですが、今では、それも過去の神話という感じで、深刻な問題になりつつあるようです。
その人自身にちょうど適当な平均体温というものがあるようですから、一概にも申し上げられませんが、私個人の理想としては、せめて、36℃台はキープして欲しいものですね。
たとえばですが、お肌の具合も体温と関係することがあるようです。今まで、多くのアトピーさんとも御縁を頂きましたが、「何をやってもイマイチでした」と様々な方法を遍歴されてきたアトピーさんの中には、平均体温が低い方が意外と多かったですね。体温が低いと改善されにくいのでしょうか?
そのような方々でも体温が上昇してくると、お肌の状況にも変化が現れてくるようでした。体温と、お肌の関係ですが、一概には否定できない、なにか、因果関係のようなものありそうです。もちろん、体温が高い方でも、アトピーさんはいらっしゃっいますから、低体温が、お肌の改善を妨げる原因である。とは申し上げられませんが・・・
このページの締めくくりとして、お伝えさせて頂きますと、体温が低いこと、それ自体は、生まれつき持っているその人自身の体質ではありません。条件さえ揃えば、ほとんど例外なく、どなた様でも、人並み程度にまではなれると思います。できることなら、世間一般で言われている平均値(36℃~37℃)内に、入るようになれたらいいですよね。低体温を改善するための方向性ですが、参考までに、2つ程、簡単に紹介します。
腸内細菌のバランスを意識すると宜しいかと思います。お酒を造るとき、酵母により米が発酵しますが、その時、相当の熱(エネルギー)が放出されます。人間の腸も生きた発酵器官ですから、食べたものが、日々、お腹の中で腸内細菌の影響で発酵しています。
それにより腸内温度が適度に保たれ、お腹(内臓)が温かいという状態が維持されます。お腹が温かいということが、身体全体を適度な温度に保つ助けとなるかと思います。善玉菌と言われている細菌を自らの腸内に育てる工夫は大切みたいです。
そして、2番目として、血液の循環の流れをよくすることかと思います。生きている人と亡くなった人とでは何が違うのでしょうか? 体に触れていただければ一目瞭然ですが、生きている人は温かく、息を引き取った人は冷たくなっています。それは何によるものかといえば、身体全体を血液が循環しているか否かです。
生きている限り、誰でも血液が体中を循環していますが、と言っても、血液循環の良い人とそうでない人とがいるようですが、身体が冷たいという人は血液循環があまりよろしくないようですから、血液循環がよくなるように心掛けることで体温が上昇してくるのではないかと思います。
血液循環を良くする最善の道には、適度な運動を毎日することかと思いますが、それでもダメなら、「気の流れ」を意図的に改善できる気功的アプローチをお薦めします。気功による低体温へのアプローチとしては、その人自身の体の中に溜まっている邪気(この場合には冷気)を体外に排出しますので、体の芯から温かくなってゆきます。適度な運動をしてもダメなら、一時的には他の人のお世話になるのも、よいのかもしれません。